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家事動線を優先して回遊性のある間取りにすることで生まれるデメリット

2019年11月05日

家事動線を考えた上で回遊性のある間取りにすれば、屋内の移動がスムーズになり、家事のストレスを軽減することができます。暮らしやすい住まいを目指し、間取りに回遊性を取り入れる方も少なくないでしょう。各部屋へのアクセスが楽になるなど、様々なメリットが得られる反面、デメリットも存在しています。

まず最初に挙げられるのは、通路を確保することによる坪数の増加です。各部屋をつなげるためには、通路を作る必要が生じてきます。通路分のスペースが増加する分、家全体の面積が増えてしまうのです。面積が大きくなれば、それだけ建築にかかる費用も増加しやすくなります。

回遊性を高めるためには、出入り口を複数取り付ける必要も生じるでしょう。このため、家具を配置できるスペースが、ある程度制限されてしまいます。ドアの開閉には、意外と広いスペースが必要になるものです。ドア周りに家具を置いてしまうと、開閉がスムーズでなくなり、回遊性を高めた意味がなくなってしまいます。ドアの設置位置によっては、デッドスペースが生じてしまう可能性もあるでしょう。

ドアや出入り口が増えることによって、耐震性が下がってしまう、というリスクも考えられます。耐震性を高める耐力壁などの設置が、制限されてしまうためです。もちろん、回遊性を重視した家作りにおいても、耐震基準がおろそかにされることはありません。しかし基本的には耐力壁が多いほうが、耐震性が高まるとされています。

回遊性の高い間取りは、家の中のあちこちからスムーズに水回り設備へアクセスできるのが魅力です。家事をするため、キッチンや浴室などの水回り設備を一日に何度も使用している、という方は少なくないでしょう。さっと移動してすぐにキッチンに行ける、といった間取りなら家事の負担を大きく下げることができます。

しかし水回り設備へのアクセスをスムーズにするためには、複数の出入り口を備え付けなくてはなりません。回遊性を重視した場合、浴室やキッチンに2つ以上のドアが必要となる場合も多いでしょう。広さにゆとりがあるのなら問題ありませんが、スペースが限られている場合、ドアが増えると狭さを感じやすくなってしまいます。

家具を置ける場所が限られてしまったり、総面積が増えるなど、回遊性の高い間取りにはデメリットも存在しているのです。家事動線をどこまで優先するべきか、といった点をよく考えた上で間取りを決める必要があるでしょう。