今や若者にも人気の平屋のメリットとデメリット
2020年02月28日一昔前は平屋というと、お年寄りが住んでいる古い建物、というイメージがあったものです。しかし近年、平屋の持つ魅力が注目を集めるようになり、若い世代の人からも関心が高まっています。若者からも人気となっている平屋のメリットとデメリットについてチェックしていきましょう。
平屋は1階建ての建物ですから、上下に移動しなくても、家の中のすべての部屋にアクセスすることができます。小さいお子様がいる子育て世帯にとって、階段の上り下りはなかなか大変な問題です。家事をこなすため、子供を抱いたまま2階と1階を行ったり来たりしている、という方も少なくないでしょう。ワンフロアタイプの家なら、生活動線がフラットになるため、階段の上り下りによって生じる負担を無くすことができます。
将来年をとった時、安全に暮らしたいという理由で、平屋を選ぶ人も多くいるでしょう。後からバリアフリーにしたり、階段に手すりをつけたりといったリフォームを行えば、それなりの費用が発生します。年を取っても安心して暮らせる家として、平屋が選ばれているのです。
間取りの自由度が高いため、おしゃれなデザインを取り入れやすい、というのも魅力です。天井を高く作って開放感を演出したり、大きな窓を設置して陽の光を取り入れる、といったこともできます。勾配天井に間接照明をプラスし、まるでカフェのようなおしゃれな空間を作り出すこともできるのです。また平屋には、耐震性を高めやすいというメリットも備わっています。上層階が存在しないため、地震による倒壊のリスクを下げることができるのです。
色々と良い点がある平屋ですが、デメリットもいくつか存在しています。まず最初に挙げられるのは、生活動線がスムーズな分、プライベートを確保しにくいという点です。部屋から部屋へ簡単に移動できる作りですから、完全にプライベートな個室を作りたい、という場合には間取りを決める時点から、よく考えておく必要があるでしょう。
坪単価が高くなりやすいため、費用面の負担が大きくなりやすい、というのもデメリットの一つです。2階建てと1階建てで、同じ床面積を確保しようとしたら、当然1階建てのほうが坪単価が高くなってしまいます。屋根の面積も倍増するため、建築にかかる費用も大きくなってしまうでしょう。費用面ではいくつかデメリットもありますが、耐震性に優れているなど、大きなメリットも備わっています。平屋を建てるなら、コストや魅力、そしてデメリットとメリットについてしっかりと比較を行っておきましょう。